2011年05月24日

米の品種で仕上がりに違いはあるのか?〜コシヒカリとササニシキでやってみた


もっちりしっとり、小麦ゼロなゴパン。
前回は「上新粉」を「製菓用米粉」に替えたら膨らみ度がアップするレポートでした。

さて、本日のレポートは、

「米の品種によって、仕上がりにどのような違いが表れるか!?」

をお届けしたいと思います。
比べてみたのは、「コシヒカリ」と「ササニシキ」。
さっそく、仕上がりの違いをご覧ください。

sasanishiki_koshihikari_1.jpg

おおおお!!!!
膨らみ方が全然違います。
左がササニシキ、右がコシヒカリ。
コシヒカリのほうは中央がこんもり。ササニシキは平坦です。

実は、只今実験のために知人よりGOPANを期間限定で借りていまして、米以外の材料はもちろん同じな上、気温等の条件にもこだわりたかったので、せーの、で同時スタートさせました。
これなら条件は全く同じなはず。

材料はメーカーのレシピ通り。
米粉は共立食品の米の粉、油は菜種油、砂糖は甜菜糖、塩は伯方の塩。

さて、断面です。

sasanishiki_koshihikari_3.jpg

外観は大きく違いましたが、スライスしてみると2つの差はそれほど感じません。
若干ですが、コシヒカリのほうがキメが細かいようです。

その他試食の感想等は以下です。

■ 仕上がりの高さ:ササニシキ11cm、コシヒカリ12cm

■ もっちり感ササニシキコシヒカリ
■ しっとり感ササニシキコシヒカリ
■ キメの細かさササニシキコシヒカリ
■ 弾力ササニシキコシヒカリ
■ 柔らかさササニシキコシヒカリ
■ パンっぽさササニシキコシヒカリ
■ トーストのサクッと感ササニシキコシヒカリ


こうしてみるとこしひかりのほうがよさそうですが、トータルで「よりパンに近い」のはササニシキでした。
手で引きちぎる時のむっちり感やトーストした時のサクッと感に顕著に両者の違いが感じられました。
味の違いはさほど感じなかったのですが、コシヒカリのほうが、後で口の中に塩味が若干残るような気がしました。
ササニシキのほうがあっさりした感じです。

sasanishiki_koshihikari_2.jpg

これはもうどっちがすぐれているかというよりは、個人の好みのような気がします。
ちなみにラスクにするなら、ササニシキのほうがよいと思います。

今回は、粘りのある米代表「コシヒカリ」と粘りの少ない米代表「ササニシキ」で比べました。
この「粘り」が、仕上がりの差を左右するようです。

そしてこの「粘り」。ある程度なら良いのですが、ありすぎるとこれまた困ったことになります。
そのお話は、次回のレポートで報告いたします。


今日の一口メモ。

「米の特徴が、小麦ゼロゴパンの仕上がりも左右する!」


posted by 多森サクミ at 16:34| Comment(0) | 米の品種について